NATとは?
プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに、またはその逆の変換を行う技術です。
主にLAN(ローカルエリアネットワーク)内の複数のデバイスが、1つのグローバルIPアドレスを共有してインターネットに接続するために使われます。
目的
複数のデバイスが同じIPアドレスで通信できるようにすることで、IPv4のIPアドレス不足を解消。また社内ネットワークと社外ネットワークで境界を作れることから、社内外での通信時にはFWを経由させることができ、結果としてセキュリティを強化することができる。
種類
- SNAT(Source NAT):送信元IPアドレスを書き換えるNAT
- DNAT(Destination NAT):宛先IPアドレスを書き換えるNAT
似た用語であるNAPTとは?
IPアドレス(ネットワークアドレス)だけでなく、トランスポート識別子(TCP・UDPのポート番号、ICMPクエリ識別子(応答を区別する識別子))も変換対象とする技術です。
※厳密にいうと、NATとNAPTは別物だが、同様(NAT=NAPT)の意味で使われることが多いので注意が必要
より詳しく解説すると、NAPTはLAN内のデバイスがインターネットにアクセスする際、ルーターが送信元IPアドレスとポート番号を、グローバルIPアドレスとユニークなポート番号に変換します。これにより、複数のデバイスが同じグローバルIPアドレスを共有できるようになります。