他部署のおじさんに「HubSpotとBoxを連携させて何か面白いことできない?」と相談されたので、簡単にまとめてみました。私自身、そもそもCRMって何?程度のレベル感ですので、HubSpotとは何なのか分からない方向けに本記事を執筆していこうと思います。
目次
HubSpotとは?
一言で言うと、CRMサービスです。無料版もありますが、有料版になるとSFAやMAといった機能も使用することができます。
CRMとは?
CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客との関係性を管理・改善することで、企業の売り上げや顧客満足度を向上させる経営手法です。日本語では「顧客関係管理」や「顧客関係性マネジメント」といいます。以下、ChatGPTにCRMの概要をまとめてもらったので参考までに。

CRMの取り組み例としては、次のようなものがあります。
- 見込み顧客をナーチャリング(顧客育成=見込み客や既存顧客との関係を築くこと)して購買へ誘導する
- 初回購入した顧客をリピーター化するために、メール配信などで顧客を継続的にフォローする
- 顧客の性別や年齢、住所、趣味趣向や購買履歴などを収集・管理する
CRMを導入するには、CRMシステムを導入することが有効です。CRMシステムの代表例としては、Salesforce(セールスフォース)、kintone、Zoho CRM、HubSpot CRMなどがあります。
CRMサービスとしてよく耳にするSalesforceやkintone、HubSpotの違いをChatGPTに聞いてみましたので、こちらも参考までに。


SFAとは?
SFA(セールス・フォース・オートメーション)とは、営業活動の効率化を目的としたシステムや手法で「営業支援システム」とも呼ばれます。

SFAの機能には、次のようなものがあります。
- 営業担当者の行動や商談の進捗状況を可視化・管理する
- 顧客情報や営業日報を管理する
- 営業データを蓄積して分析し、営業活動の改善に役立てる
- 営業活動の有効性を自動的に評価する
- タスクを管理し、営業担当者に推奨される行動を促す
SFAは営業部門の業務プロセスを自動化することで、営業担当者が顧客との取引に時間を割けるようにします。また営業部門の情報共有を促進することで、チームで協力しながら営業活動に取り組むことも可能になります。
さらにSFAは、マーケティングオートメーション(MA)や顧客関係管理(CRM)と連携することで、営業活動の効率化や顧客満足度の向上をさらに高めることができます。
MAとは?
MA(マーケティングオートメーション)とは、マーケティング業務を自動化・効率化するためのツールや仕組みです。

MAは顧客の行動履歴や企業の属性情報などを基に、人が設計したルールに基づいてスコアリングを行います。また顧客の興味を可視化することで、確度の高い見込み顧客に効率的なアプローチを行うことも可能です。
まとめ
CRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援システム)、MA(マーケティングオートメーション)と聞き慣れない単語が続いたため、ChatGPTに一覧化してもらいました。

顧客との最初の接点(MA)から、営業(SFA)、そして顧客維持(CRM)までの一連の顧客体験の最適化が可能になります。
HubSpotとBox連携
さて、いよいよ本題であるHubSpotとBox連携についてまとめます。
HubSpotとBoxを連携させることで、CRM内でのドキュメント管理が効率化され、業務の生産性が向上します。この連携を実現する主要な方法として、「Box Connector」と「Zapier」の2つがあります。
Box Connectorによる連携
Box Connectorは、BoxとHubSpotをネイティブに統合する公式の連携アプリケーションです。これにより、HubSpotのインターフェース内で直接Boxの機能を利用でき、以下のようなメリットがあります。
主な機能と特徴
- HubSpot内でのBoxファイル管理
- HubSpotのコンタクト(顧客や見込み客に関する情報を管理するための機能)、企業、取引、チケットなどのレコードに直接Boxのフォルダを関連付け、ファイルの閲覧、アップロード、ダウンロード、整理が可能です。
- Box Signの統合
- HubSpot内から直接電子署名のリクエストを送信・追跡でき、契約プロセスを効率化します。
- セキュリティとコンプライアンス
- Boxのエンタープライズグレードのセキュリティ機能をHubSpot内で活用し、機密文書の安全な管理が可能です。
Zapierによる連携
Zapierを活用することで、BoxとHubSpot間のカスタムワークフローを自動化できます。プログラミング不要で、以下のような連携が可能となります。
主な連携例
- 新しいBoxファイルのHubSpotへの通知
- Boxの特定フォルダに新しいファイルが追加された際に、HubSpotの特定のレコードに通知を送る。
- HubSpotの新規コンタクト作成時にBoxフォルダを自動生成
- 新しいコンタクトがHubSpotに追加された際に、対応するBoxフォルダを自動的に作成し、ファイル管理を容易にする。
HubSpotはSSO(SAML)設定が可能です。
どちらを選ぶべきか?
- Box Connector:HubSpot内で直接Boxの機能を利用したい場合や、電子署名機能(Box Sign)を活用したい場合に適しています。
- Zapier:特定のカスタムワークフローを自動化したい場合や、他のアプリケーションとも連携させたい場合に柔軟な対応が可能です。